東京造形大学学生の和紙漉き体験と竹林の見学

溶液(セルロース、水、 ネリを攪拌した液体)を 漉き枠に投入する準備をしています。
イベント参加

2019年10月7日(月)に八王子市元八王子の結の会と八王子住まいづくり市民塾の協働活動として実施しました。今回は、5人の参加者の中、3人は海外留学生でした。
八王子住まいづくり市民塾からは、メンバーの一人がこの活動に参加しました。

午前10時に結の会に集合し、挨拶を交わした後に、当グループが管理・保全している竹林に移動しました。主な内容は以下の通りです。学生は美しい竹林に感激し、散策を楽しんでました。
*竹林の管理について:
①5年サイクルの管理方法の説明
②何故5年が適切なのか
③適切な竹の伐採本数

*竹繊維生産現場の見学:
①仕込み竹の醗酵の仕組み
②何故2年間放置しておくのがいいのか。
③洗浄、煮熟、洗浄、乾燥のプロセス。

終了後、結の会に戻り、紙漉き体験を実施しました。
実施内容は下記の通りです。
①広幅の和紙ミックス品(楮70%/ 竹30%)
②溶液(繊維素、ネリ、水)の作り方、漉き枠への
投入、脱水、転写、脱水、乾燥の各工程を体験。
③木槌を使った繊維の叩解、ビーターをを使った叩解
とその装置の説明。

紙漉き体験終了後は、各種の和紙の紹介を中川さんが行いました。立体の和紙やカラー和紙に学生は興味を示してました。

その他として、楮畑の見学を行いました。敷地内に植えてある楮を見に行き、中川さんの説明で楮について理解が進んだ様子でした。特に楮の皮から繊維を作る工程に興味をも持ったようです。

溶液(セルロース、水、ネリを攪拌した液体)を漉き枠に投入する準備をしています。

溶液を漉き枠に投入しています。

奥は2次脱水をしています。手前は転写をしています。

3次脱水装置に転写した和紙を置いています。

3次脱水装置で脱水してます。

楮から和紙の原料を作る説明をしています。

立体成型の和紙の一例です。